2018 秋 研修会ラッシュ
2018年ももう12月、にもかかわらず暖かい。
師走!🏃♂️
この言葉だけでなんだか気忙しい感じがする。
先月11月は最終週に研修会、講演会が集中、実りのある秋の締めくくりとなった。
日本臨床歯周病学会関西支部秋の研修会は大阪大学歯学部、大阪歯科大学との合同研修会。
その中での症例報告、大阪大学歯学部附属病院口腔治療・歯周科の三木先生の報告で鑑別が困難であった歯肉上皮の欠損を特徴とする潰瘍性歯肉病変が認められた症例2件、どちらのケースも既往にリウマチが有り、リウマチ薬💊リウマトレックスを服用しており、医科主治医との連携をとり休薬する事で症状の改善へ。休薬1週間で疼痛が無くなり日を追う毎に歯肉所見も改善。4〜5年前から口腔外科では見られていたらしい症例なのだそう。
骨欠損は無く潰瘍性の歯肉病変を有する所見に遭遇した時は注意深く医療面接を!
そして、11回食医のつどいでは、心臓血管外科と脳血管外科の先生方の本音の話が聞けた。
チーム医療の重要性、在宅医療と歯科、心不全パンデミックに備えての終末期医療、緩和ケアの重要性。
脳卒中後の嚥下障害については常識と言われている事がそうで無かったりと興味深い内容の話。
「無理して食べさせると危ない、嚥下訓練は状態が十分に改善してから。」とか「麻痺側を上に、健側を下にして食事を摂取する。」とか他にも
常識と言われている事が実は間違いで有ると言う事実。
SAP(脳卒中後の嚥下障害のこと)
脳卒中発症からSAP発症までは3〜4日ぐらいの早期に起こる。
入院時の神経学的重症度と挿管、人工呼吸管理はSAPの危険因子。
肺炎は誤嚥だけで無く免疫抑制が原因の事も多く1週間以内に起こる。
脳卒中後の嚥下障害に対する積極的な経口摂取訓練は肺炎の発症を減少させる。嚥下障害の原因はいろいろ有るが、長期絶食による廃用により起こる。
出来るだけ早い介入が重要!
最後にスクリーニングテストの目的を理解しておく。
間違った理解では嚥下障害改善へは進まない!
今回はこの辺までで
理解を深めるためにもう一度同じ講演を聞いてみたい。
歯科衛生士 西端三貴子